「葬儀って、結局いくらかかるの?」——この質問に対する答えは「人による」としか言えません。なぜなら、葬儀費用は3つの要素の合計で決まり、選択肢の組み合わせによって10万円から300万円まで大きく変動するからです。
この記事では、あなたの希望に合わせて項目ごとに費用を積み上げ、総額の概算を出すシミュレーションを用意しました。
葬儀費用は「3つの合計」で決まる
| 費用区分 | 内容 | 目安 |
|---|---|---|
| ①葬儀社への支払い | 祭壇・棺・搬送・式場・人件費 | 20〜120万円 |
| ②飲食接待費 | 通夜振る舞い・精進落とし・返礼品 | 0〜50万円 |
| ③宗教費用 | お布施・戒名料・読経料 | 0〜50万円 |
多くの人が見落とすのが②と③です。 葬儀社の見積もりに含まれるのは①のみで、②③は別途かかります。
【費用シミュレーション】ステップ1: 葬儀形式を選ぶ
| 葬儀形式 | 葬儀社費用(①) | 参列者数 |
|---|---|---|
| A. 一般葬 | 80〜120万円 | 50〜100名以上 |
| B. 家族葬 | 40〜70万円 | 10〜30名 |
| C. 一日葬 | 25〜45万円 | 10〜30名 |
| D. 直葬(火葬式) | 10〜25万円 | 〜10名 |
あなたの選択: ____万円
ステップ2: 飲食接待費を計算する
| 項目 | 1人あたり | 人数 × 単価 |
|---|---|---|
| 通夜振る舞い | 3,000〜5,000円 | ____人 × ____円 = ____万円 |
| 精進落とし | 5,000〜8,000円 | ____人 × ____円 = ____万円 |
| 会葬返礼品 | 500〜1,000円 | ____人 × ____円 = ____万円 |
| 香典返し(四十九日後) | 香典の1/3〜1/2 | 概算____万円 |
参考例:
- 家族葬20名の場合: 通夜振る舞い8万円+精進落とし12万円+返礼品1万円 ≒ 約21万円
- 直葬の場合: 0円(飲食なし)
あなたの選択: ____万円
ステップ3: 宗教費用を計算する
| 項目 | 目安金額 |
|---|---|
| 読経料(通夜+告別式) | 15〜30万円 |
| 戒名料 | 2〜100万円(ランクによる) |
| お車代・お膳料 | 1〜2万円 |
戒名のランク別費用:
| ランク | 費用目安 |
|---|---|
| 信士・信女 | 2〜10万円 |
| 居士・大姉 | 10〜30万円 |
| 院号 | 30〜100万円 |
無宗教の場合: 0円(宗教者を呼ばない選択も可能)
あなたの選択: ____万円
ステップ4: 合計を出す
| 項目 | あなたの金額 |
|---|---|
| ①葬儀社への支払い | ____万円 |
| ②飲食接待費 | ____万円 |
| ③宗教費用 | ____万円 |
| 合計 | ____万円 |
参考: 典型的なパターンの合計
| パターン | ①葬儀社 | ②飲食 | ③宗教 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| 一般葬(80名) | 100万円 | 40万円 | 35万円 | 175万円 |
| 家族葬(20名) | 55万円 | 21万円 | 25万円 | 101万円 |
| 一日葬(15名) | 35万円 | 10万円 | 20万円 | 65万円 |
| 直葬(5名) | 15万円 | 0円 | 0円 | 15万円 |
費用を抑える5つの方法
- 葬儀形式を見直す: 一般葬→家族葬で50〜100万円の節約
- 複数社から見積もりを取る: 同じ家族葬でも葬儀社によって20〜30万円の差がある
- 戒名のランクを抑える: 信士・信女なら2〜10万円で済む
- 生前予約の割引を活用: 事前契約で10〜20%割引になるケースも
- 自治体の葬祭補助金を確認: 国保加入者は5〜7万円の葬祭費が支給される自治体が多い
準備しておくべき金額の目安
シミュレーションで出た合計額をすぐに用意できる状態にしておくことが重要です。
- 預貯金で確保: 被相続人の口座は死亡後に凍結されるため、遺族の手元資金が必要
- 生命保険の活用: 死亡保険金は比較的早く(1〜2週間)受け取れる
- 葬儀ローン: 一部の葬儀社が提供。金利がかかるため最終手段
生前にできる準備: 葬儀費用分を「葬儀用」として別口座に確保しておく。家族にその口座の場所を伝えておく。
よくある質問(FAQ)
Q1. 葬儀費用は相続税から控除できますか?
はい、葬式費用は相続税の計算上、遺産から差し引くことができます。 ただし、香典返し・初七日以降の法事費用・墓地購入費用は控除対象外です。
Q2. 香典で葬儀費用をまかなえますか?
一般葬の場合、香典の合計は参列者数×5,000〜10,000円が目安です。80名で約60万円の香典収入が見込めますが、葬儀費用全額をまかなうのは難しいケースが多いです。
Q3. 生活保護を受けている場合の葬儀費用は?
生活保護受給者が亡くなった場合、自治体から「葬祭扶助」(上限約20万円)が支給されます。直葬(火葬のみ)の費用をカバーできる金額です。
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